主よ人の望みよ喜びよ

投稿者:時空の旅人 - 2001/12/02 19:00

その10才の少女マーニャは、母が助かるように、毎日、教会で祈りました。
しかし、1878年5月9日、母は肺結核で、この世を去りました。 この事が、姉妹の運命を決める事になったのかもしれない。

マーニャの姉ブローニャは、母を死なせた肺結核と闘うため医学を勉強する事を、心に決めました。
時がたち、姉妹の父は、ある事で中学教師の職を失いました。

マーニャは、パリの大学で勉強がしたかった。 姉のブローニャも、パリの大学で勉強がしたかった。
しかし、父の失業で姉妹は、大学をあきらめた。

もし、そこで、マーニャが完全にあきらめていたら、一家族で4個のノーベル賞を受ける奇跡は起きなかった。
マーニャは、姉が大学で医学を勉強する夢をかなえようとして、住込みで家庭教師をして、姉の学費と生活費を作る事にしました。

そして、姉の卒業後、逆に援助してもらう約束を姉としました。 二人の約束は、そのとおりに進みました。
姉は、大学卒業後、医者と結婚し、マーニャを、パリに呼びよせ、大学の学費などの援助しました。

マーニャは、一生懸命、勉強しました。
マーニャは、卒業後、ピエールと結婚して、子供イレーヌが生まれました。 (イレーヌは38年後ノーベル賞を受賞)

ピエールとマーニャは、根気よく放射能の研究を続けました。
それは、5トンの山から針を見つけるような非常に根気のいる作業でした。 マーニャは、無理をして倒れた事もありました。

頑張っている二人に、神さまが味方したのかもしれません。 二人は、4年の研究のすえ、ポロニウムとラジウムを発見しました。
こうして、1903年、ピエール・キュリーとマリー(マーニャ)・キュリーは、ノーベル物理学賞を受けました。

キュリー夫人【1867-1934】は、ラジウムを発見し、ラジウムの結晶体抽出で、
ノーベル賞を二度受賞した科学者として世界史に記録されています。

もし、あなたが、貧困のため、勉強や研究が出来なくても、夢をあきらめる必要はない。
神さまは、あなたのために、夢への道を準備してくださる。 それは、人には、不可能でも、神さまには可能な事だからです。


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