さすらい

投稿者:時空の旅人 - 2001/12/30 19:00

もし、あなたが生まれ育った祖国から追われて、国を捨てなければならない事になったら、どう思うだろうか?

1632年、彼はイギリスの弁護士で地主の家庭に、生まれました。
オックスフォード大学で、哲学と医学を勉強しました。
1666年、政治家のシャフツベリに出会い、一緒に国王の独裁を批判しました。

そのため、国王の激怒にふれ、王の追っ手から逃れるため、彼は祖国をすて、オランダに亡命しました。【1683年】
彼は、祖国に、見捨てられました。

しかし、歴史の大波は近づいていました。

1688年、無血の名誉革命が起きました。 独裁国王は亡命し、新国王のもと、議会による政治が確立しました。
こうして、彼は、祖国イギリスに戻り、『人間悟性論』『市民政治二論』などを発表しました。

ジョン・ロック【1632-1704】は、イギリスの哲学者として世界史に記録されています。
彼は、『主権在民』や『三権分立の社会契約説』を主張しました。

彼の主張は、やがて、名誉革命の翌年に生まれたモンテスキュー【1689-1755】の『法の精神』や、
ロックの死後8年後に生まれるルソーや、アメリカの独立や、フランス革命などにつながっていきました。

もし、あなたが正しいなら、祖国が敵になっても、恐れる事はない。
やがて、あなたが正しい事を歴史の大波が証明する事になり、祖国の偉大な人物として、祖国の歴史に記録される事になる。

神さまは、人類のために働く人々を見捨てる事はない。
人々には不可能でも、神にはできる。 昔も、今も、これからも。


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