お祭り

投稿者:クーベルタンの友人 - 2000/09/15 13:00

4ヶ月前、太陽から平和への願いを込めて、ひとすじの光がはなたれた。
光は1億5000万キロをこえて地球のギリシアにやって来た。

そして、『平和の願いの光』は、聖火として生まれ変わった。
多くの人の声援と多くの人によって引き継がれ、4ヶ月かけてシドニーの地にやってきた。

途中、何度も吹消されようとした。 しかし、消せなかった。
そして、まもなく、終着点の聖火台へと運ばれようとしている。

平和の祭典、シドニーオリンピックを開く為に。

クーベルタンからのメッセージ
『オリンピックで大切なのは勝つ事ではない。 参加する事に意義がある。 皆さんの健闘を祈る。』 


投稿者:NHKニュースを見た感想 - 2000/09/20 02:30 誰もが、『オリンピックに出場できる選手は、その競技が得意だ』と思う。 しかし、彼にとって100mは遠い、遠いゴールだった。 水泳男子100m自由形予選一組に出場した彼にとっては、そうではなかった。 3人出場し、2人はフライングで失格になり、彼が残った。 ムサンバニ選手(赤道ギニア)だけが、泳ぐことになった。 彼は8ヶ月前に水泳を始めたばかりで、100m泳ぐのは、その時、初めてであった。 彼にとって、100mは遠い、遠いゴールであった。 会場の観衆は、やがて気づき始めた。 彼にとって100m自体が挑戦である事を。 『100mを泳ぐ挑戦』が彼のオリンピックである事を。 観衆は、ひとつになって彼に応援し始めた。 彼は圧倒される応援に、押されて100mを泳ぎきった。 あなたは思う。 『世界記録の2倍の時間では金メダルにほど遠い。』 しかし、あなたが心の目で見る事ができれば、彼にはクーベルタンから、目に見えない金メダルが与えられた事を知る。 たったひとりの100mへの挑戦、世界中の観客はひとつになって、その挑戦に応援をした。 そこに本当のオリンピックの精神がある。 世界中の観客は、その精神に感動し、声援を送っていた。 『勝敗でなく参加する事に意義がある。』 「 お祭り 」 Copyright (C) 1999-2000 by hideaki okazaki.  All rights reserved.  http://www.fsinet.or.jp/~hydesan/  山中直治作曲
世界平和の為の投票所 | 地震発生量の信号機