野辺にひびく歌声

投稿者:災害救助のはじまりの詩 - 99/10/17 03:18:49

やるだけの事は、やった。 私は、疲労でたおれ、気が遠くなっていった。

気のせいか、かすかに、何か、聞こえる。 太鼓、笛の音が聞こえる。 確かに聞こえる。
だんだん、近づいてくる。 そうだ、それは、救助の大軍が来ることを知らせる音楽隊だ。

音楽隊の後には、救助の大軍が通れるように、ガレキを押しのけ、道を作る部隊がつづく。
空から、状況把握の為のヘリが飛んできた。 一機、二機と、どんどん増えて行く。

大軍は、救助の為に、四方八方へ分かれて行く。
もう、大丈夫だ。 大軍は、数え切れない数で、次から次に来る。

失望してはならない。 救助の大軍は必ずやって来る。

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