草競馬

投稿者:死のレースを調査する時空の旅人 - 2001/07/01 18:30

もし、あなたが一人で、人類未踏【みとう】の地を冒険して困難にあえば『誰もやった事がない不可能な事だ。』
と思って、無謀な挑戦をやめて帰るかもしれない。
良きライバルがいなければ、時には難しい挑戦もある。

ノルウェーのアムンゼンとイギリスのスコットはライバル同士でした。
お互いに自国の名誉をかけて南極点の一番のりを競争しました。

しかし、それは命をかけた『死のレース』でした。
アムンゼン隊が南極点を一番乗り【1911年12月14日】をしました。 三日間、そこで調査し帰りました。

スコット隊は、その1ヶ月後【1912年1月18日】に南極点に到達しました。
しかし、凍傷と嵐【とうしょうとあらし】により生きて帰れませんでした。
スコットは死のまぎわまで探検の報告書を書いていました。

もしかすると、ライバルのスコットがいなかったら、アムンゼンは無理をしないで途中で引き返したかもしれない。
不可能に近い事を可能にしたのは、良きライバルがいたからかもしれない。

良きライバルの存在は、良いレースを可能にし、レースが終われば、相手の事を気にかける。
今もスコットのような良きライバルが、試合をおもしろくするために頑張っている。

歴史を作る事になる良きライバルの存在は、たとえ失敗であっても、歴史に記録される。
たとえ極寒の地に命を落としたとしても歴史家は、その思いと共に英雄のひとりとして記録する。

失敗であっても頑張った人の名前は、歴史に刻まれる。 昔も、今も、これからも。

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