権兵衛さんの赤ちゃん

投稿者:時空の旅人 - 2001/11/11 17:00

赤ん坊の母親は、王様に言った。『これは私の赤ん坊です。』
しかし、偽りを言う女も言った。 『いいえ、これは私の赤ん坊です。』

王は家来に言った。『それでは、赤ん坊を半分に切って、半分づつ二人に与えなさい。』
母親は、赤ん坊を哀れに思い、考えた。
 赤ん坊の命が無くなるぐらいなら、偽りを言う女にあげて、彼女の子として生きてほしい。
そして、母親は、王様に言った。 『赤ん坊を、その女にあげてください。 赤ん坊を殺さないで下さい。』

しかし、偽りを言う女は言った。『赤ん坊を、半分に切って下さい。』
王様は家来に言った。 『赤ん坊を殺さないで、先に言った女(母親)に与えなさい。』

ソロモン王【紀元前990年ごろ-紀元前933年ごろ】は、『栄華と知恵のある王』として歴史に記録されてます。

人の命を守るために、自分の権利を捨てなければならない事がある。
たとえ、それが不正であったとしても。 しかし、それが本当の愛かもしれない。

血のつながりがあるか無いかではない。 子の将来を考えるか、考えないかである。
今も、世界中で、子のことを一番に考える里親に育てられる里子たちがいます。 そこに本当の愛がある。


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