菩提樹【ぼだいじゅ】

投稿者:時空の旅人 - 2001/05/20 17:00

お金が無いと困る事の多い世の中。 しかし、約2500年前、彼はお金があっても幸福になれない事を知っていました。

紀元前6世紀ごろ、彼は古代インド【今のネパール】の小さな国の王子として生まれました。
彼が生まれて、すぐ母は死にましたが、何不自由なく育ちました。
17才の時、美しい姫と結婚し、幸福な家庭を築きました。 彼には金も地位も名誉も家庭もありました。

しかし、彼は本当に幸福とは感じませんでした。
そして、29才の時、妻子をすて『生きる意味』を探すために修行に出ました。

6年の苦行の後、彼はセーナーニ村の娘から、おかゆ【ミルク】のほどこしを受けました。
そして、そのささやかなおかゆ【ミルク】のおいしさに、生きる喜びを感じ、ある事に気がつきました。
この時、娘は、このほどこしが世界の歴史書や宗教書に記録される話になるとは、予想できませんでした。

その後、彼は菩提樹【ぼだいじゅ】の下に座って7日間、考えました。
そして、さとりました。【真理を知ること】

人生は苦しみである。 その苦しみは、我欲を持っているからである。
我欲を捨てれば、苦しみから解放され、安らぎが得られる。
正しく考え、正しく行動し、慈悲をほどこす事が人の道である。

シャカ【釈迦・紀元前560年ごろ〜480年ごろ】は、世界の三大宗教のひとつである仏教の開祖として、
今も世界中の人々の心に安らぎを与えています。

娘のおかゆ【ミルク】のほどこしという小さな慈悲【愛】が世界を変える大きな慈悲を作りました。
あなたの考えるたわいのない小さな慈悲。 それが、慈悲の世界史的大波を作ってきました。

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 シューベルト作曲

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